英検準1級を取得している人はすごい?TOEICに換算すると?

英検準1級の受検を迷っている人
英検準1級の受検を迷っている人

友だちが英検準1級に合格したみたい。

英検準1級に合格するのってすごいことなのかな?

英検準1級は英語の資格の中でも難関資格に分類されるくらい、難易度の高い資格です。

そんな英検準1級に合格するのはすごいことなのか?

この記事では、実際に英検準1級を取得しているわたしが、英検準1級の合格率や合格したらできるようになることをご紹介します。

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この記事で解決できるお悩み

この記事を読むことで、あなたの抱えている以下のようなお悩みやモヤモヤを解消できます。

  • 英検準1級に合格するって、どのくらいすごいことなの?
  • TOEIC700点よりすごいの?
  • 英語がペラペラじゃないと受からない?

この記事の執筆者

まず簡単に自己紹介をさせてください。

この記事を書いているわたしのステータスををお伝えします。

  • 英検準1級合格済み
  • TOEIC785点ホルダー
  • 現在は英検1級合格に向けて学習中

わたしは大学生の時に英検準1級を取得しました。

この記事は、英検準1級の合格率などの客観的なデータに加え、英検準1級を実際に取得しているわたしが感じた実体験などをまとめたものです。

この記事を読むことで、なんとなく難しそうなイメージのある英検準1級のリアルなレベル感を知ることができます。

英検準1級に合格するレベル

英検準1級に合格するレベルについて、まずは客観的なデータからご説明します。

英検準1級は大学受験やTOEICではどのくらいのレベルに相当する?

英検準1級は大学受験やTOEICのレベルとよく比較されますが、実際にはどれくらいのレベルなのでしょうか?

この節では、英検準1級をさまざまな資格試験と比較してみます。

英検準1級は大学受験でいうとどれくらいの大学のレベル?

英検を主催している日本英語検定協会によると、英検準1級は「大学中級」レベルとされています。

わたしの体感では、文法・読解・リスニングは共通テスト〜MARCH・関関同立レベル、語彙は東京一工・早慶レベルといえると思います。

英検準1級は「TOEIC」換算《740〜820点》

英検準1級はTOEICに換算すると740〜820点です。

実際にわたしも、英検準1級合格直後に受検したTOEICで785点を取得しました。

英検準1級に合格する実力のある人は、少しの対策でTOEIC800点まで到達できます。

英検準1級は「TOFLE」換算《80〜90点》

英検準1級はTOFLEに換算すると80〜90点です。

ただしTOFLEは英検とは毛色がかなり違う試験であるため、英検準1級合格者でもそれなりの対策が必要です。

英検準1級は「CEFR」換算《B2〜C1》

英検準1級はCEFRに換算するとB2〜C1レベルです。

具体的には、「身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる」レベルとされています。

わたしが実感したレベル感

ここからは、実際にわたしが英検準1級を取得して感じたレベル感についてご紹介します。

語彙

英検準1級の合格に必要な語彙力は7,500〜9,000語です。

ネイティブスピーカーの語彙数は20,000〜30,000語といわれているので、ネイティブスピーカーと比較すると半分以下の語数です。

例えば、ネイティブスピーカーが日常的に使う “hunch”, “cipher”, “incumbent”などという単語は英検準1級合格レベルには求められません。

さらに、英検ではスラングは基本的に出題されないため、ネイティブスピーカーが話すスラングを全く理解できなくても、英検準1級には合格できてしまいます。

リーディング

英検準1級に合格するレベルでも、英語で書かれた洋書やBBCニュース記事、Wikipediaなんかを読むことはできません。

Weblioと併用すればなんとか意味がとれるくらいのレベルです。

それもそのはず、前節でご紹介したように、語彙数が圧倒的に足りないからです。

私自身、英検1級に合格するくらいのレベルになってから、ようやくBBCニュース記事やWikipediaをまともに読めるようになりました。

逆にいうと、英検準1級の試験に出題される英文は、それらよりも圧倒的に平易な内容で作られています。

ライティング

ライティングの出題がある英検準1級に合格したからといって、英語の文章をスラスラと書けるようになるわけではありません。

準1級に限らず、英検のライティング問題は、お題が与えられて、求められる語数の文章を英語で記述します。

一方、実用的な場面でのライティングとは、ビジネスにおける取引先へのメール作成や、SNSでの情報発信や交流などです。

単語の選び方による微妙なニュアンスの違いなどは、日本語と同様に英語にもあります。

例えば、ビジネスのメールで早めの返信を相手に求めるとき、以下の2つの表現どちらがより丁寧でしょうか?

  1. Please reply us as soon as possible.
  2. We would appreciate it if you could send me your reply as soon as possible.

より丁寧なニュアンスとなるのは2番です。

1番は直接相手にお願いをしていて、命令に近い表現になってしまいます。

一方で2番は、「返信を早くしてもらえるとありがたい」という伝え方をしているため、相手への心遣いのある柔らかいニュアンスとなります。

このように、実際に英語を使う場面では、英検などの資格試験では評価されないような細やかな言葉選びが必要です。

英検に合格しただけでは、このような表現力や言葉選びの勘は養われません。

リスニング

英検準1級に合格しても、洋画や洋楽の英語は聴き取れません。

英検2級や大学入学共通テストと英検準1級を比較すると、英検準1級のリスニングのレベルを高く感じると思います。

でも、実際には英検準1級のリスニングのレベルはそれほど高くはありません。

英検2級や共通テストのリスニング問題が解ける方なら、きちんと対策すれば英検準1級のリスニング問題も必ず解けるようになります。

でも、英検準1級に合格するレベルでは、ネイティブスピーカーの話す英語はまだ聴き取れません。

理由はいくつかありますが、一番の要因は、スピードが全然違うことです。

英検準1級はかなりゆっくりとした英語で話されています。

準1級どころか、英検1級でさえ、ネイティブスピーカーの日常的な英語と比べると、ゆっくりとしたスピードで話されています。

そのため、英検準1級や1級に合格したくらいのレベルだと、ネイティブスピーカーの話す英語のスピードにはついていけません。

また、ネイティブスピーカーは単語の一部の音節を省略したり、発音しやすいように置換したりします。

例えば、”impoptant”という単語をネイティブスピーカーが発音するときは、”ta”の部分を省略することが多いです。

中学生でも知っている”important”という単語ですが、ネイティブスピーカーがどのように発音するかを知らないと、このような簡単な単語すらも聞き取れないことがあります。

スピーキング

英検準1級合格レベルが実用レベルと最も乖離がするのは、スピーキング力です。

英検準1級の二次試験では、英語のスピーキング力を評価されますが、日常的な想定場面を与えられ、面接官がその場面における質問をし、それに対して適切な回答することで試験が行われます。

これはあくまでロールプレイングのような試験形式であり、実用の場面での英語を使った双方向の意思疎通の能力を試されるわけではありません。

実用の場面では、ビジネスにしても友人との会話にしても、英語で自分の考えを説明したり、相手の意見を理解する必要があります。

英検準1級のスピーキングテストは、そのような実用的な英語からは、かけ離れているといっても過言ではありません。

英検準1級に合格しても意味はない?

ここまでお読みいただいた方の中には、「英検準1級って、合格しても意味ないじゃん」という気持ちになってしまった方もいらっしゃるかもしれません。

でも、それは間違いです。

英検準1級という資格は、英語を実用的に使うという観点ではまだまだ実力不足なレベルですが、実用的な英語を身につける通過点としては、かなり重要です。

実際に私も、英検準1級は英語力を証明するすごい資格だと思っていたのにも関わらず、英検準1級に合格した程度のレベルでは、洋画も洋楽も洋書も全く理解できないことに、とっても落ち込みました。

でも、その後にめげずに英検1級合格に向けた学習を続けていくと、英検準1級の試験対策で学んだ単語や読解力、リスニング力などは少なからず有用だと気づきました。

英検1級は英検準1級よりさらに難しい試験ですが、準1級合格レベルにさらに英語学習を積み上げることで、誰でも合格が可能です。

そして、英検1級合格レベルに到達すると、ついに洋画や洋楽、洋書を少しずつ理解できるようになります。

英検準1級に合格するレベルは、英語を実用的に使用するには物足りないレベルではありますが、その後のさらなる英語力の飛躍のためには、なくてはならない通過点です。

英検準1級に合格したら、そこで満足せず、さらなる英語学習をすることで、英語を自由自在に使いこなせる、次のレベルを目指すことができます。

次のレベルに行きたいなら

英検準1級に合格した人が、さらなる英語力向上のためにねらうべき目標をご紹介します。

英検1級合格

英検準1級→英検1級という王道パターンです。

英検準1級に合格した人の中には、「英検1級は難しすぎるから」という理由で受検を避け、TOEIC900点突破に方針転換する人もいます。

しかし私は、TOEIC900点突破よりも、英検1級合格を先に目指すことをオススメします。

その理由は、英検1級合格に向けた学習の過程で、英語の語彙力が圧倒的に鍛えられるからです。

そもそも、英検準1級と英検1級との一番の大きな差は、合格に必要な語彙数にあります。

英検準1級合格に必要な語彙数が7,500〜9,000語であることに対して、英検1級では10,000〜15,000語と圧倒的に多くなります。

そのため、英検1級合格を目指すためには、旺文社のパス単などの単語帳や問題を使って、必死に多くの単語を覚える必要があります。

そこで身についた語彙力は、のちにTOEIC900点や英語をビジネスなどの実用シーンで使用する際などにとても有用です。

TOEIC900点突破のために覚えた語彙数のみでは、英検1級合格には少なすぎますが、英検1級合格のために覚えた語彙数があれば、TOEIC900点突破は可能です。

また、英検1級は旺文社をはじめとして、老舗の良書といえる問題集があるため、それらの問題集を解いていけば、誰でも必ず合格レベルまで到達できます。

そのため、まずは英検1級に合格してから、TOEIC900点突破を目指すことをオススメします。

TOEIC900点突破

就職や転職において、最も英語力を評価しやすい指標です。

TOEIC900点を取得しておけば、英語力のアピールとしては申し分ないでしょう。

ただ、英検1級と比べると、TOEICは参考書や問題集が乱立しすぎているという難点があります。

英検1級の問題集は旺文社一択でほぼ間違いありません。

それに対し、TOEIC900点突破のための参考書や問題集は、人によって合う合わないがあるため、一概に「この本がオススメ」とは言いきれない場合が多いです。

試しにAmazonで検索してみたところ、英検1級の参考書・問題集は125件であったのに対し、TOEIC900点突破の参考書・問題集は437件もヒットしました。

また、TOEICは「ビジネス英語を素早く理解し、問題に対する適切な解答を素早く処理する力」が求められる試験であり、必ずしも実用的な幅広い英語力が身につくわけではありません。

もちろんTOEICで身につく英語力も有用ではありますが、英語力を高めるのであれば、まずは英検1級にチャレンジすることをオススメします。

英語をビジネスで使う

英検準1級に合格するレベルの英語力があれば、英語を実用場面で使用する基礎が身についているレベルです。

正直、英検準1級に合格しただけでは、ビジネスの場では力不足感が否めませんが、飛び込んで英語力を鍛えるという方法もあります。

特に、もうしばらくは試験は受けたくない、実用の場で鍛える方が向いているという方にはオススメです。

ただし、その場合は英会話スクールなどでしっかりと英語力を磨いてから、実用の場に移りましょう。

最後に

以上、英検準1級合格のレベルと、その次のステップについてご紹介しました。

英検準1級はレベルの高い試験ですが、あくまで英語学習の通過点です。

合格した方はとってもすごいです。

おめでとうございます。

そして、さらに次のレベルを目指しましょう。

このサイトでは、英検準1級合格者の次のステップへの道筋や方法をご紹介しています。

ぜひ、他の記事もご参考ください。

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