【英検準1級ってどんな試験?】合格までの道のりをご紹介

英検準1級に合格するためには、ただ闇雲に問題集を解くだけでなく、英検準1級がどのような試験なのかを理解しておいた方が効率的です。

英検準1級を受検する方も、受検するか迷っている方も、この記事を読むことで、英検準1級がどんな試験なのかを知ることができます。

この記事では、英検準1級に合格したわたしが、合格に向けた対策方法などもご紹介します。

英検準1級について

それでは早速、英検準1級について解説していきます。

英検とは

まず、英検とは正式名称「実用英語技能検定」で、「公益財団法人 日本英語検定協会」により運営されている試験です。

英検の歴史は古く、1963年8月に第1回試験が実施されています。

当初から現在に至るまで、文部科学省(設立当初は文部省)の後援の下、運営されています。

試験の内容

英検準1級では、リーディング・リスニング・ライティング•スピーキングの4技能を採点されます。

試験は一次試験と二次試験に分かれています。

詳細は、以下の英検公式HPをご参照ください。

英検準1級の試験内容(英検公式HP)

一次試験

一次試験は筆記試験で、リーディング・リスニング・ライティングの問題が出題されます。

Part1〜3がリーディング、Part3がライティング、Part4〜7がリスニング問題となっています。

Part 1 短文の語句 空所補充

Part 2 長文の語句 空所補充

Part 3 長文の内容 一致選択

Part 4 英作文

Part 5 会話の内容 一致選択

Part 6 文の内容 一致選択

Part 7 Real-Life形式の内容 一致選択

特にPart1は語彙問題です。

また、Part7の「Real-Life形式」とは、学校や職場などの日常の場面における会話やアナウンスなどの形式で出題されます。

二次試験

二次試験は採点者と1対1の面接形式で、スピーキングテストが行われます。

スピーキングテストというと少し身構えてしまいますが、そこまで固い空気感ではありません。

面接官との会話の応対が採点されたり、面接カードに基づいた質問にうまく答えられるかなどが採点される方式になっています。

試験日程

英検は一年間に3回、試験が実施されています。

そのため、4ヶ月ごとに試験が行われるので、不合格の場合も4ヶ月後に再チャレンジできます。

受検会場にもよりますが、毎年6月、10月、1月に試験が実施されています。

受検会場や受検形式(団体受験か個人受験かなど)によって日程が異なるので、詳細は公式HPを参照してください。

英検の試験日程(公式HP)

受験資格

英検は全ての級において、受験資格は特にありません。

国籍・年齢・職業・学歴・取得資格などによらず、誰でもどの級でも受検することが可能です。

実際に、わたしが英検準1級に合格したとき、保有資格は英検4級のみでした。

英検3級から2級までは取得しておらず、受検すらしたことないような状態でしたが、英検準1級に申し込むことができ、合格しました。

受検者数

英検準1級の受検者数は約7万人です。

ただし、これは2013年度のデータです。

2014年度以降は級別の受検者数が公開されていないため、近年の受検者数は不明です。

保有している有名人

保有している有名人の一覧を、以下ご紹介します。

アナウンサーさんが多いですね。

  • 木村文乃
  • 堂真理子
  • 竹内由恵
  • ラルフ鈴木
  • 出水麻衣
  • 鈴木亮平
  • 新井麻希
  • 松村未央
  • 田中みな実
  • 三田友梨佳
  • 木村佳乃

メリット

英検準1級を取得することには、様々なメリットがあります。

代表的なメリットは、就職・転職で評価される、英語の仕事を任せてもらえる、大学入試で利用できるなどです。

詳細は以下の記事にまとめているので、メリットについて詳しく知りたい方は、ぜひお読みください。

英検準1級を取得するメリット

難易度

英検準1級は大学中級程度のレベルとされています。

難易度やレベルついては、以下の記事で詳細をご説明しているので、ぜひお読みください。

英検準1級のレベルって高いの?合格したら英語をペラペラに話せる?

英検準1級と英検1級の差

合格率

英検準1級の合格率は約16.0%です。

ただしこれは、2015年度の数値です。

2016年度以降は合格率が公表されていないため、不明です。

しかし、合格率については大きな変動はないといわれているため、2023年現在でも、合格率はおおむね15%程度といえそうです。

合格に必要な正答率

英検では全ての級において、「英検CSEスコア」という方式で採点が行われます。

「英検CSEスコア」は国際標準規格CEFRに則った採点基準です。

正直、何のことかよく分からないと思いますが、採点基準の細かいことは分からなくても大丈夫です。

CEFRについて全く知らなくても、しっかりとした英語力さえあれば英検準1級には合格できます。

一次試験

英検準1級の一次試験に合格するには、約80%の正答率が必要です。

2,250点満点で合格点は1,792点です。

厳密には79.6%の正答率ということになりますが、おおむね8割と捉えてよいでしょう。

二次試験

二次試験に合格するためには、約70%の正答率が必要です。

750点満点で合格点は512点です。

こちらも厳密には68.3%の正答率ということになりますが、おおむね7割と捉えてよいでしょう。

申し込み方法

申し込み方法は、インターネット申し込み、コンビニ申し込み、特約書店申し込みの3種類があります。

クレジットカードを保有している人は、インターネット申し込みが最も手間がかからないため、オススメです。

詳細は英検公式HPをご参照ください。

英検のお申し込み(英検公式HP)

合格への道のり・対策方法

英検準1級に合格するためには、以下の順序で対策を行うことがオススメです。

英単語を覚える

 ↓

「分野別問題集」で各Partの対策

 ↓

過去問を本番想定で解く

 ↓

(余裕があれば)予想問題集を解く

対策を始めた時点での英語力や、学習にあてられる時間にもよりますが、おおむね3ヶ月〜1年ほどの学習期間で合格レベルまで到達します。

特に、英検準1級では7,500〜9,000語という多くの単語を覚えておく必要があるため、単語学習には早めに取りかかることがおすすめです。

単語を覚えるためには、単なる学習時間だけでなく、ある程度期間をかけてゆっくりじっくりと覚えていく必要があります。

そうしなければ、本当の意味で単語を覚えて自分の頭に染み込ませることはできません。

また、仮に短期間で覚えたとしても、すぐに忘れてしまいやすくなります。

単語学習をふくめた具体的な対策方法や、おすすめの問題集は、以下の記事でご紹介しています。

わたしが英検準1級合格した際に使った参考書と問題集

留学や英会話スクールは必要?

英検準1級に合格するために、留学したり英会話スクールに通ったりすることが必要かというご質問をいただくことがよくあります。

結論からお答えすると、どちらも不要です。

もちろん、留学も英会話スクールも、英語力を高めたり、人生経験を積むためにはとても有効なことです。

でも、「英検準1級に合格する」という目的においては、どちらも不要です。

というより、かえって回り道になってしまいます。

その理由については、以下の記事でご紹介しています。

英検準1級合格に留学は必要?

英検準1級合格に英会話スクールは必要?

最後に

以上、英検準1級についてご紹介しました。

この記事を通して、みなさんが英検準1級に合格されることを願っています。

それでは、また別の記事でお会いしましょう。

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